2019/09/14

ペン 初期型 1959年


標準45mmフィルム(135判)を使い、18×24mm判を撮影。

レンズ:Dズイコー 28mm F3.5(3群4枚構成)
シャッター:コパル#000、B、1/25~1/200秒
2枚羽根のバリオ型でビハインド式。
焦点調節:目測式、 シングルヘリコイド、全群繰り出し式。
ファインダー:採光式ブライトフレーム入り、逆ガリレオ式、0.5倍。視野率83%
巻き上げ:背面のギアによる、リアワインディング式、セルフコッキング。
大きさ・重さ:108×68×39mm、350g
発売時価格:6,000円(大学卒初任給の約半月分)

ハーフサイズ・カメラ時代の出発点となったカメラ。

発売当時は35mm一眼レフの時代に入り始め、35mmレンズシャッター・カメラは機能の充実やレンズの大口径化などが進み、カメラが高級化、大型化していく時代であった。

製品企画は桜井市の婦人の弟である松崎惣一郎、設計・デザインは米谷美久。
カメラの厚さを薄くし、ポケットに入るようにした。価格は6000円。当時の普通のカメラで2~3万円していた。
このカメラから、カメラが一般化していった。女性層にも拡がっていった。
ペンシリーズは1700万台という空前の大ヒットとなった。

初期型はアイレットが片側だけである。後期型は両側に付いた。

オリンパス・ペンシリーズ
1959年(昭和34年) PEN
1960年(昭和35年) PEN S
1961年(昭和36年) PEN EE(前期型)
1962年(昭和37年) PEN EES
1962年(昭和37年) PEN EE(後期型)
1962年(昭和37年) PEN D
1963年(昭和38年) PEN F 1.8
1964年(昭和39年) PEN D2
1964年(昭和39年) PEN W
1965年(昭和40年) PEN S 3.5
1965年(昭和40年) PEN F 1.4
1965年(昭和40年) PEN EM
1965年(昭和40年) PEN D3
1965年(昭和40年) PEN RAPID EES(海外専用モデル)
1966年(昭和41年) PEN RAPID EED
1966年(昭和41年) PEN FT
1967年(昭和42年) PEN FT 1.2
1967年(昭和42年) PEN FV
1967年(昭和42年) PEN EED
1968年(昭和43年) PEN EES-2
1968年(昭和43年) PEN EE-2
1968年(昭和43年) PEN FT Black
196x年(昭和4x年) PEN FB
1973年(昭和48年) PEN EE-3
1981年(昭和56年) PEN EF

[掲載文献]
カメラの歴史散歩道 P60、221 クラシックカメラの世界 P63
ニューフェース診断室、オリンパスの軌跡 P36 オリンパスの全て P106
季刊クラシックカメラ4 P71 季刊クラシックカメラ12 オリンパス P31
神立尚紀 図解・カメラの歴史 P193 学研「大人の科学」 P42
きまぐれカメラBOOK P24 らくらくカメラ大図鑑 P100
20世紀☆カメラ1950~2000 P18
こだわりカメラのスナップ流儀 P30