2019/09/14

ペンEED 1967年~1971年


EE機能に大口径レンズを組み合わせた高級EE機種。ペンDとは異なる新設計。

レンズ:Fズイコー 32mm F1.7 (4群6枚構成)
絞り AUTO、F1.7~22(プログラム式)
焦点調節:目測(距離目盛0.8m~∞) 0.8、1.2、3mにクリックストップ
シャッター:1/15~1/500秒、セルフタイマー付
露出:CdS AEプログラム方式
ファインダー:アルバダ式ブライトフレーム・ファインダー
巻き上げ:リアワインディング式
電源:水銀電池
大きさ・重さ:123×69×49mm、410g
発売時価格:16,500円

EEシリーズはピント調節も露出も自動にしたベストセラーシリーズで、普及型のEE、EE-2、EE-3、プログラム機能を追加した上位機種のEES、EE-2S、電動による巻上げ巻き戻しなどの自動化を図った、EM、EED、FEなどのモデルがある。
PEN EEDはEEの基本仕様に大口径レンズを組み合わせた高級EE機種で、レンズはFズイコー35mm F1.7で、ペンD3と異なる新設計。プログラムシャッターは「AUTO」に合わせるとF1.7・1/15秒~F16・1/500秒まで自動で切り変わる。
ハーフサイズカメラでセルフタイマー付は、本機とフジカハーフ(1963年)の2台だけ。

ペンEMは世界初の全電動式カメラ。電動巻上げ、巻き戻し、コパル製の絞り優先電子シャッターを採用した世界最初の全電動カメラであった。単三乾電池2本で72枚撮り4~5本の撮影が可能であった。

[掲載文献]
季刊クラシックカメラ12 オリンパス P32
往年のオリンパスカメラ図鑑 P150
オリンパスのすべて P131