2019/09/14

ペンS28 1960年6月~1964年11月


オリジナルのオリンパスペンより8ヶ月遅れて1960年に発売された。
オリンパスペンのレンズを大口径化し、シャッターのグレードを上げた、ペンの高級型。
ベテランのサブカメラを対象とした。

形式:ハーフサイズ判レンズシャッター・カメラ
画面サイズ:24×18mm
レンズ:Dズイコー 30mm F2.8(3群4枚)
ファインダー:ブライトフレーム・ファインダー 倍率05倍
パララックス補正マーク付き
シャッター:コパル#000プロンター型 B、1/8~1/250秒
初代ペンのシャッターは2枚羽根だったが、ペンS 28ではコパルの新製品だった5枚羽根に変わっている。シャッタースピードは高速側が1/200から1/250へ、低速側が1/25から1/8に拡大された。
シンクロ:X接点、ソケット・ドイツ型
フィルム巻上げ:リアワィンディング・システム、セルフコッキング、自動巻き止め、 二重露出防止
大きさ・重さ:108×68×40mm、370g
発売時価格:7,500円(ケース付き88,00円)

日本写真工業界のスチルカメラ国内出荷台数の統計によると、ペン以前の1958年は75万6千台、ペン登場の1959年は101万3千台、1960年は103万2千台、1965年には201万8千台と大きく伸びた。ペンの貢献がみられる。
桜井栄一の設計。

[掲載文献]
クラシックカメラ倶楽部 P56
オリンパスの全て P126
ノスタルジックカメラ・マクロ図鑑 Part1 P74
季刊クラシックカメラ12 オリンパス P31
かわいいに首ったけ P46(分解記事あり)
らくらくカメラ大図鑑 P100
極上カメラ100 P172
日本のカメラ P60、84