2019/09/19

ⅣSb 1952年

「バルナック型ライカ」を基調にして、角型ボディーと3段変倍式一眼連動距離計と独自のフラッシュシンクロ装置を持ち、キヤノンのイメージを作り上げた機種。
1955年には、シャッターに倍数系列目盛を導入した「ⅣSb改」にモデルチェンジ。

距離計の倍率:×0.67、×1、×1.5に切り替えられる。この時の視野は、50、100、135mmのレンズに対応する。
シャッター:フォーカルプレーンシャッター、T、B、X、1~1/1000秒
レンズマウント:「ライカ」のネジマウントと共通。
大きさ・重さ:140×72.2×67mm
790g(50mmF1.8付き)
発売当時価格:85,000円(50mmF1.5付き)
74,000円(50mmF1.8付き)

このカメラの大きな特徴は、世界で始めてスピードライト同調のX接点を備えたことである。
発売の2年後に、ケルンでライカM3が発表される。これを受けてキヤノンはⅣSb改に発展させる。
ファインダーのアイピースを大きくし、シャッター速度が倍数系列になり、後に露出計の開発に結びつく。
35,000台が製造された。