2019/10/16
エレクトロ35 CC 1970年
35mm判レンズシャッター式カメラ 画面サイズ 24×36mm
巻き上げ:レバー巻上げ、セルフコッキング
レンズ:カラーヤシノンDX 35mm F1.8 (4群6枚構成レトロフォーカスタイプ)
距離調節:連動距離計 最短撮影距離 0.8m
ファインダー:二重像合致式一眼式レンジファインダー、ブライトフレーム式
シャッター:コパル電子、B、AUTO(15~1/250秒)、セルフタイマー付き
マニュアルなし
露出計:CdS外部測光、中央重点式、絞り優先オート。フィルム感度ISO25~500
シンクロ:ドイツ式X節点
バッテリー:水銀電池5.6V
ボディ:ダイキャスト
寸法:123(W)×87(H)×60 (D)mm 重量:539 g
発売時価格: 27,800円
ボディを一回りコンパクト化したブラックタイプ。露出表示がファインダー内だけになった。
レンズは新設計のカラーヤシノンDX 35mm F1.8を搭載した。本格的な大口径広角レンズが初めて採用された。また、受光素子(CdS)はボディ全面からレンズ前枠のトップアイ方式に変更された。カラー時代になってフィルターが常用されるようになったため、露出倍率を考えなくても済むようになった。ボディ上面にあった露出表示ランプが無くなり、ファインダー内だけになった。その他、イージーフラッシュ方式の採用や電池の小型化(エバレディ544型)なども改良。ただ、シャッター速度は約8秒~1/250秒と範囲が狭くなっている。
エレクトロ35CCNは1973年発売、30,500円。仕様は35CCと同じ。
1972年に発売された「ヤシカエレクトロ35MC」は、当時メーカー自身が「ハーフカメラより小さいボディに精巧なエレクトロニクス機構を完備した世界最小の電子カメラ、たったの380g。それで画面は35mmフルサイズ。カメラを被写体に向けただけでモノシリックICブレーンが美しいカラーを写してしまいます。ハンドバッグに入ります。」とカタログに記載していたとおり、大変コンパクトなカメラ(103×68×53mm、380g)であった。
最初のエレクトロ35は幅が38mm、高さは17mmも大きく、重さは倍近い750gもあったし、オリンパスペンEE-2が幅6mmも大きかった。
エレクトロ35シリーズの最終モデルは、絞り優先AE機のエレクトロ35GX(1975年)で、バッテリーチェックがフィルムカウンターの照明を兼ねている。
[掲載文献]
こだわりのカメラ選び P46
ノスタルジックカメラ・マクロ図鑑 Part2 P86
マニュアルカメラ全集 P103