セレン受光部を鏡胴正面、レンズの周辺にドーナツ状に配置したサークルアイ式の最初のカメラである。同社ではこれを「オービットラインフォトセル」と呼び、特にフィルター補正の必要無いことを謳っていた。
これ以降、多くのセレン露出計内蔵カメラがこの方式を採用した。
セレン式露出計連動35mmレンズシャッター式カメラ
レンズ:ハイコール40mm F1.8(№725158)
距離計連動式
シャッター:セイコーシャSLV B、1~1/500秒 セルフタイマー付
寸法・重さ:123×87×79mm 760g
岡谷光学機械製造㈱は信州の総合光学機械メーカーで、双眼鏡や時計、メガネレンズを生産していたメーカーであった。
1953年に登場したロード35で、当時普及機クラスのカメラは巻き戻しの際巻き戻しボタンを押し続けなければならなかったのがほとんどであったが、ロード35は巻き戻しボタンを押すとその状態を維持する最初のカメラであった。
ロードマーシャンは岡谷光学機械の最終機である。
[掲載文献]
カメラの歴史散歩道 P203
写真工業 2007年6月号 Vol165 №698 P64