2019/09/12

35DC(BC) 1971年(1974年)

DCとは「デラックスコンパクトカメラ」の略。
自動露出、フラッシュ撮影連動などの機能に加え、露出補正も可能。
露出計を内蔵し、大口径のFズイコー40mmF1.7を搭載。高級感のある万能コンパクトカメラである。

形式:35mm距離計連動・プログラム露出レンズシャッター・カメラ
レンズ:Fズイコー 40mm F1.7(4群6枚)
ファインダー:ブライトフレーム・ファインダー、
パララックス補正マーク(1m)付き 倍率0.6倍
シャッタースピード目盛、絞り目盛表示
露出不足時警告赤ゾーン付き
露出調節:完全EE、逆光補正用BLCボタン付き(+1.5EV)
シャッター:セイコープログラムシャッター Ⅰ/15~Ⅰ/500秒
セルフタイマー・レバー式、約10秒
シンクロ:エレクトロフラッシュ接点とバルブ接点の手動切替式
電源:水銀電池 H-D型 1.35V× 1
大きさ・重さ:114×71×57mm、490g
発売時価格:25,000円

オリンパス35DCは、コンパクトカメラとして、一眼レフのOM-1やOM-2とともに同社の1970年代を代表するカメラであった。

DCには初期型と、1974年に発売された、バッテリーチェックの付いた型(BC、後期型)の2種がある。BCはレリーズボタンが黒いプラスチック製になっていること、ファインダー接眼窓の隣にバッテリーチェックボタンとしたLEDが取り付けられていることが外観的な特徴である。

[掲載文献]
ノスタルジックカメラ・マクロ図鑑 Part1 P82