アルコ写真工業は、戦後1950年代に活動した35mm判レンズシャッターカメラと8mmシネカメラの専業メーカーであった。
1946年(昭和21年)に創業したアサカ精工が前身。フリーストップの小型三脚やアクセサリーを、他社が模倣製品を出していた頃に、自社の独自性を持ち、優れた製品を開発しアルコブランドで製造・販売を始めた。1949年(昭和24年)にアルコ写真工業に改組。1953年(昭和28年)にユニークな機構の35mmスプリングカメラ「アルコ35」の製造を行い、また8mmカメラでは開角度調節で露光量を変化させる機構を内蔵させるなど創意工夫に富んだカメラを製造していた。
1960年(昭和35年)に会社整理を行った。
[掲載文献]
写真工業 2005年 10月 Vol.63 №678 P82