大口径化の競争も、このリンクス14でF1.4まできてしまった。
「リンクス」とは「猫の目」の意。「リンクス」という名のカメラは1930年代から作られていた。1960年に復活。始めはセレン式露出計が付いていた。後に中国でコピー機が作られたが、当時の主力機「エレクトロ35」ではなく、リンクスを踏襲し、露出計は技術的な困難さからセレン式であった。
形式:35mmレンズシャッター式カメラ
ファインダー:一眼式二重像合致式連動距離計、採光式ブライトフレーム
レンズ:ヤシノンDX 45mm F1.4
シャッター:コパルSVE B、1~1/500秒
最短撮影距離:80cm
露出調節:CdS露出計連動 定点合致式
フィルム巻上げ:レバー式、分割巻上げ不可
寸法・重さ:142×90×85mm、872g
発売時価格:24,000円
1960年 | リンクス1000 ヤシノン 45mm F1.8 コパルSV B,1~1/1000 21,000円 |
1964年 | リンクス5000 ヤシノン 45mm F1.8 コパルSV B,1~1/1000 20,000円 |
1965年 | リンクス14 |
1968年 | リンクス5000E ヤシノン 45mm F1.8 コパルSV B,1~1/500 21,000円 |
[掲載文献]
カメラと戦争 日本のカメラ P131
写真工業 2005年5月号 V0l63 №673 P46
写真工業 2006年8月号 V0l64 №688 P93
黄金時代の国産カメラ 年表