1948年、ミノルタ最初の35mmカメラとして、「ミノルタ35 Ⅰ型」が発売された。
ライカを規範としたものの一つ。
フォーカルプレーンシャッターは独自の2軸ドラム式。(ライカは一軸式)
当時のライカにはない、セルフタイマーやフラッシュシンクロ接点を内蔵した。
裏蓋開閉式フィルム装填、一眼式連動距離計もライカにない特徴であった。
画面サイズ:35mmフィルムのパーフォレーション7コマ送りの24×32mm判の「ニッポン判」。49年には8コマ送りだが、ボディーの制約から24×34.5mmに改造。
1958年発売の「ⅡB型」までこのサイズだった。
標準レンズ:スーパーロッコール45mm、F2.8(通称 梅鉢型)
レンズマウント:ライカのネジマウントと共通。
シャッター:フォーカルプレーンシャッター、T、B、1～1/500秒
ファインダー:透視逆ガリレオ式、倍率0.7倍
巻上げ:ノブ式セルフコッキング自動巻き止め
巻き戻し:Rレバーによるノブ引き上げ巻き戻し
セルフタイマー:3段時間調節式
大きさ・重さ:137×76×62mm、770g
発売時価格:
後期型は、標準レンズの焦点距離が50mmと長くなったことからファインダーの対物窓が小さくなり、X接点がつき、スローシャッターダイヤルにも「X」の文字がある。また軍艦部の刻印が「CHIYODA KOGAKU」に変更されている。
[掲載文献]
日本のカメラ P125
カメラの歴史散歩道 P152
ミノルタカメラの全て P151
クラシックカメラの世界 P45
写して楽しむクラシックカメラ Part3 P36
マニュアルカメラ全集 P101
