2019/10/07

Carl Braun Camerawerk

ブラウン社は1906年にニュールンベルグで創業した。
当初は双眼鏡部品やラジオ部品を製造していたが、カメラ事業に進出したのは第二次大戦後のことで、当初はシンプルなボックスカメラを製造していた。
1950年代に入ると、6×6cm判スプリングカメラ「ノルカ」シリーズと、35mmコンパクトカメラ「パクセッテ」シリーズを展開。1950年代半ばには高級機スーパー・パクセッテなども加わり、当時年間100万台以上のカメラを製造していたという。
1950年代の終わりから当時流行ったレンズシャッター式一眼レフにも進出、パクセッテ・レフレックスの名前で数機種市場に投入している。
ブラウン社は1954年頃から製造を開始したパキシマートというスライドプロジェクター事業も大成功し1990年代までに400万台以上も販売している。
ただしカメラ製造については日本製カメラの攻勢が激しくなった1960年代終わりに撤退した。

(世界ヴィンテージ・カメラ大全 P103)