2019/10/17
GR10 1998年
形式:35mmレンズシャッター式、全自動AFカメラ
レンズ:GRレンズ 28mm F2.8
電源:CR123A
大きさ・重さ:117×60×35mm 186g ボディはマグネシウム合金製
価格:60,000円(ケース付)
リコーは、コニカA4(ビッグミニ)が1989年に、コンタックスT2が1990年に発売されたことから始まった単焦点高級コンパクトカメラを追って1994年にRⅠを出す。
R1 1994年 40,000円
GR1 1996年 90,000円
GR10 1998年 60,000円
GR1S 1998年 99,750円
GR21 2001年 138,000円
GR1V 2001年
とシリーズ化された。
初代機GR1は1996年。一眼レフ用28mm交換レンズより小さく、軽く、しかも同等以上の性能を発揮する35mm判レンズシャッターAF機。ボディは軽く堅牢なマグネシウム合金製である。
GR10は、GR1から絞り優先AEと露出補正を省いた廉価版。しかしGRレンズ28mmF2.8
は、一眼レフのレンズに匹敵すると好評を得た高性能モデルであり、後に単体レンズとして発売された。
GR10の重量は170g(電池別)、単体レンズは175gで価格は10万円した。単体レンズより軽く安いカメラであった。
カメラはパトローネサイズより薄く、パトローネはグリップ部に入るようになっている。
また、電源をCR2から一回り大きいCR123Aとしたことで容量が2倍になり、電池切れの心配が小さくなった。
マルチオートフォーカス方式を採用。ピントの合っている位置を測距距離マークが表示。人物と夜景の両方にピントが合い、きれいに写るスーパー夜景モード付き。
小物などのクローズアップ撮影も35mmまで近寄れる。
フラッシュは近接撮影時でもソフト発光で顔が白く飛ぶのを防ぐ。
2001年にはGR1sをベースにコンパクトカメラとしては異例の21mmレンズを搭載したGR21が登場。高い評価を得ている。
[GRレンズは単体化された]
GR1の28mm F2.8は抜群の描写力と話題になり、その声を受けて1997年にLマウントのレンズとして10万円で発売された。また、GR21の開発過程で生まれた21mm F3.5は、市場での評価を測るべくカメラに先行して1999年に発売。それが評判となりGR21の成功につながった。
[掲載文献]
極上カメラ100 P165、167 20世紀☆カメラ1950~2000 P85
季刊クラシックカメラ③ ディープライカ 裏表紙の広告
2000-2001 カメラこだわり読本 P196