2019/10/15

ネクシアQ1BM 2001年~2006年


フィルム:APS(フィルムフィルム幅24mm、画面サイズ16.7×30.2mm)
ファインダー:逆ガリレオ式 倍率0.34倍
レンズ:フジノンレンズ22mm F8(2群2枚構成) 35mm換算28mm
シャッター:電子シャッター、1/100秒固定、 絞り:固定
ピント:アクティブAF 0.6m~∞
露出:プログラム式
ストロボ:内蔵固定式
フィルム感度:機械式自動設定ISO100、200、400
フィルム給送:電動式、自動巻上げ、巻き戻し
電池:CR-2 1本
その他:ワンタッチドロップローディング方式、機械式誤装填防止機能
電源OFFでレンズカバー閉じる
大きさ・重さ:96×75×34mm 110g
価格:オープンプライス(5000円前後)

色はシルバー(ネクシアQ1S)、ブルーメタリック(ネクシアQ1BM)、パープルメタリック(ネクシアQ1PM)の3色あり、色事に型番が異なる。

APS(Advamced Photo System)フィルムは、1996年、フジ写真フィルム、コダック、キヤノン、ミノルタ、ニコンが共同開発したものである。APSは新規格の専用フィルム(IX240)を使用する。IXとはInformation Exchangeの略で、撮影時の設定、日付・時間、プリントサイズ・枚数指定、コメントなどをフィルムにコーティングされた磁気面に記録できるためこの名がある。フィルムは小型のカートリッジに収められ、MRC(ミッド・ロール・チェンジ)機能に対応したカメラならば撮影途中でもフィルム交換が可能になっている。
デジタルカメラに対抗するため、フィルム装填の失敗をなくする、シャッターを押すだけで写真が撮れる、縦・横位置が自由に設定できる、小型・軽量である、などをコンセプトに新規格のカメラを発売した。ニコン、キャノン、ミノルタからは一眼レフも発売されたが、短時間でデジタルカメラに敗北、コダック、続いて富士写真フィルムが2011年フィルム製造から撤退してAPSフィルムカメラは姿を消した。

[掲載文献]
図解・カメラの歴史 P197