2019/10/18
XD 1977年
AE方式をめぐる論争を終結させ、マルチモード一眼の先駆けとなった名機。
シャッター優先、絞り優先論争に終止符を打ち、世界初の両方を可能とした、TTL電子式AEの35mm一眼レフ。使用上は開放測光式の形を取っているが、撮影時に絞り込まれていく瞬間にも測光を続け、最終的に絞り込まれた状態の実際の値により、より精度の高い露出時間が自動制御されるという特徴を持っている。
ファィンダーのピントグラスに自社開発のアキュートマットを採用。これはピントグラス全面に微小な円錐状のエレメントを敷き詰めたもので、ファインダーが段違いに明るくなった。
XEがライカR3の基本ボディになったのと同様、1980年のライカR4から1994年のR7までのベースになったカメラ。
露出方式:TTL開放測光
シャッター:セイコーMFC-ECチタン幕縦走行式電子制御フォーカルプレーン、
機械式 B、1/100秒 電子制御 1~1/1000秒、セルフタイマー付
マウント:ミノルタMDバヨネットマウント
シンクロ:X ホットシュー、ストロボ同調速度 1/100秒
ファインダー:ペンタプリズム固定式、倍率0.87倍、視野率94%、
アキュートマット使用、スクリーン交換式
露出計:SPD使用、TTL中央重点測光、絞り、シャッター両優先AE
フィルム巻上げ:レバー式、分割巻上げ不可
巻き戻し:折りたたみクランク式
バッテリー:SR/ LR44×2
寸法・重量:138.5×88×51mm、563g(ボディのみ)
発売時価格:78,000円 (50 mm F1.4付 108,000円) (50 mm F1.7付 98,000円)
[掲載文献]
アサヒカメラ ニューフェース診断室 ミノルタの軌跡 P90
MF一眼レフ名機大鑑 P275
カメラの歴史散歩道 P219
名機を訪ねて P415
ミノルタかく戦えり P112
ミノルタカメラの全て P46
季刊クラシックカメラ4 国産35mm一眼レフの名機 P46
季刊クラシックカメラ14 ミノルタロッコール伝説 P23
マニュアルカメラ全集 P37
入門・金属カメラオールガイド P121
写真工業 2007年 Vol.64 №693 P58
20世紀☆カメラ1950~2000 P53
神立尚紀 図解・カメラの歴史 P159
日本カメラ博物館「世界を制した日本のカメラ」 P22