2019/10/16
サムライZ2 1989年
1980年代にハーフサイズカメラの小ブームが起きていた。この時代を象徴する全自動のユニークなAFハーフサイズカメラ。
35mmフィルムを縦に送るカメラで、片手でホールディングし、左手を添えるムービーカメラ方式で撮る独自のスタイル。左手専用のモデルもあった。
露出制御モード:プログラム
レンズ:キョーセラ3×ズームレンズ、25~75mm F4.0~5.6
焦点調節:オートフォーカス
シャッター速度:2~1/500秒
大きさ・重さ:62×107×115mm 473g
発売時価格:
巻上げモードをコンティニュアスAFモードにして、セルフタイマーで1秒間に2コマ+動態追随で、連続3コマ撮れる。
1987年発売の初代の[サムライ]から4モデルが登場。初代のサムライは25~75mm F3.5~4.3の3倍ズームレンズを搭載。1988年のサムライ×4.0は、25~100mm F3.8~4.8の4倍ズーム。1989年のサムライZは初代サムライの体積を約25%小さくした小型モデルで、レンズは3倍ズーム。最後となるサムライZ2は1989年に登場。サムライZの仕様をやや簡略したモデルである。
坂本龍一をキャラクターに使った派手な広告を展開。1084年のコニカレコーダーや、1985年の富士写真フィルムのツイングTW3を最後にハーフサイズの火は消えたと思っている時、1987年に突如出現したカメラが初代サムライであった。
サムライシリーズは、日本のハーフサイズカメラの歴史で最後のものになる。
[掲載文献]
極上カメラ100 P190
季刊クラシックカメラ4 厳選19機種国産35ミリ一眼レフの名機 P75
きまぐれカメラ P33