2019/09/10

ニューセンソレックス 1966年

ミランダカメラは1955年(当時オリオンカメラ、1957年改称)国産初のペンタプリズム装着一眼レフ・ミランダTを発売したメーカーである。旧西ドイツのコンタックスSに遅れること7年である。
1960年新たにセレン露出計を内蔵したミランダオートメックスが登場した。ミランダTより進歩した点は、フィルム巻上げがレバー式になり、巻き戻しもノブからクランク式になった。フィルムカウンターのリセットは手動タイプであった。
センソレックスは、セレン光電池が無くなったため、ペンタ部前面に十字線の装飾を入れた。反射ミラーを通過した光を捉えるスリットミラーメーターを用いているが、トプコンとは異なり、ミラー中央部のみに素子を配置して部分測光とした。センソレックスは、ミラーメーターによるTTL露出計を搭載したオートメックスであり、ミラー中央の受光素子で部分測光、開放絞りでTTLスポット測光を実現した。
北米への輸出を意識したデザインになっている。

形式:フォーカルプレーン35mm一眼レフ
測光方式:部分測光(CdS使用)
露出機構:マニュアル
マウント:外側4本爪バヨネットとスクリュー(内径44mm)のダブルマウント
装着レンズ:オートミランダ50㎜ f1.8
ファインダー:ペンタプリズム交換式
シャッター:布幕フォーカルプレーン・シャッター、B、X、Ⅰ~Ⅰ/1000秒
巻上げ:レバー式
フィルムカウンター:自動復帰式
電池:H-D型
寸法・重さ:146×94×92mm、760g(50mm F1.4付)
発売時価格:35,000円(ブラックは1,000円高)
50mm F1.4付 54,000円 50mm F1.8付 46,000円

ミランダは1975年デザインを一新したミランダdx3を発売したが、翌年1976年倒産した。

[掲載文献]
カメラレビュー・クラシックカメラ専科 №73 P6
金属カメラ・オールガイド P75
マニュアルカメラ全集 P53
20世紀☆カメラ1950~2000 P32
2000-2001 カメラこだわり読本 P88