2019/09/10

ミランダG 1965年

レバー巻き上げ、クイックリターン式ミラー、自動絞り、一軸不回転シャッターダイヤルなど改良されているが、ファインダー交換式やシャッターボタンは前面にあり、外観は初代機「ミランダT」を踏襲している。
ミランダTは日本で最初にダハプリズムを搭載した一眼レフカメラであり、日本カメラ史上重要な足跡を残したカメラであった。

マウント:44mmスクリューマウント及び4本爪の外バヨネットの併用
フランジバックが41.5mmと短く、エキザクタ用やM42マウント用のアダプターが用意されているため、使用できるレンズは多い。
レンズ根元の左側のボタンを押しながら左に回すと外れる
標準レンズ:オートミランダ 50mm F1.9 (№4551785)
ファインダー:交換式 視野率96%、倍率0.92倍
巻き戻しノブ右側のレバーを左に押しながら手前に引くと外れる。
測光方式:着脱式ミランダGメーター
シャッター:布幕横走りフォーカルプレーン B、1~1/1000秒 セルフタイマー付
シャッターボタン:ボディ前部右手側、レリーズソケットは別にボディ上部にある
絞り:自動絞り レンズ根元右側のボタンを押すと絞られプレビュー可能
ミラー:クイックリターン式
ミラーアップ:正面向かって右のレバーを右に回すとミラーアップ
シンクロ接点:X、FP
巻き上げ:レバー式、巻き戻し:クランク式
大きさ・重さ:146×95×44mm、651g(標準レンズ付D85mm 842g)
裏蓋の開閉:ロック部中央のボタンを押しながらレバーを上に引き上げると開く
発売時価格:35.500円(Gメーター付ボディ)

交換式ファィンダー、TTL露出計内蔵。露出計連動とミラー方式を変更したミランダFの改良型。ミラーをしゃくり上げ方式としてミラー切れをなくし、また手動ミラーアップとセルフタイマーが追加され、ファインダースクリーンが交換可能となり、8種類の交換ファインダーが用意された。外付けのCdS連動露出計が用意されていて、装着の際はボディのシャッターダイヤル中央のネジを外して、そこに露出計ユニットを被せてロックする。露出計にはシャッターダイヤルが設けられていて、これがボディのダイヤル軸と連動する。指針の示した値を読み取り、レンズの絞りリングを設定する方式。
TTL開放測光を実現する「Tファィンダー」も発売された。このファィンダーを装着したGTというモデルもあった。また8種類の交換スクリーンも用意され、スクリーンが交換できるのはGのみであった。
ミランダTに始まるアルファベット1文字の機種の最後のモデルである。



[掲載文献]
国産実用中古カメラ買い方ガイド100 P111
入門金属カメラオールガイド P47
世界ヴィンテジカメラ大全 P126 (ミランダTについて)
写真工業 2006年1月 №681 (ミランダTについて)
カメラレビュークラシックカメラ専科 2001年 №62 (ミランダTについて)
〃 2004年 №73 (ミランダTについて)

国産カメラ買い方ガイド100 P111