2019/09/23

デートマチック 1974年


形式:35mmレンズシャッター式、距離計連動、プログラムAEカメラ、デート機能付
ファインダー:一眼式、二重像合致式連動距離計、逆ガリレイ式ビューファインダー
倍率0.62倍、視野率84.5%
レンズ:40mm F2.8 (4群5枚構成)
シャッター:セイコーESF、電子制御式、EV1~17(F2.8・4秒~F16・1/500秒)
セルフタイマー付
露出制御:CdS式、完全自動プログラム式AE
電源:1.3VのHM-N型水銀電池2個
フィルム給送:裏蓋開閉式、レバー巻上げ、クランク巻き戻し、小刻み巻上げ不可
大きさ・重さ:118×75×59mm、435g
価格:32,300円 2,500円(ケース)

バッテリーを入れないと巻き上げ、シャッター作動せず

キヤノンデートE-Nの大きさと重量、価格、操作性を全面的に見直して開発。
積極的にエンジニアリングプラスチックを導入して、軽量、コンパクト化を意図して開発された。プラスチックの採用に当たっては、大型薄物精密成形技術とプラスチックメッキ技術(銅下メッキに始まる三層構造のメッキ処理技術など)、大口径の丸物成形技術など、新たな素材に対する加工・処理技術を確立。この技術は、1976年のキヤノンAE-1の上カバー、FDレンズの鏡胴などのモールド化へと継承された。

[掲載文献]
カメラレビュー クラシックカメラ専科 №31 「キヤノンハンドブック」 P82、91