2019/09/26

サモカ 35Ⅱ 1953年


画面中央の上部だけにスプロケットを付け、上に開くフィルム圧板を採用するなどで、当時最小の幅108mmを達成した。

レンズ:C.EZUMAR 50㎜ F3.5
シャッター:B、1/25~1/100秒
二重露出防止だが空送りは防げない。
大きさ・重さ:106×74×69 mm、 430 g
発売時価格:

サモカ35はプラスチック製ボディの小型35mmカメラで、スプロケットはアパーチャーの上に設けられカメラの幅を抑えるのに貢献している1952年に発売された最もエッセンシャルな35mmカメラの一つ。
同じような構造は1951年に発売されたコダックのシグネット35にも採用されている。
サモカ35は全てがマニュアル操作で距離は回転ヘリコイドで目測、シャッターはロッドを押してセットしてからレリーズする自家製リーフシャッターで、レンズの背後に設置されている。シャッターセットのロッドはシャッターをセットすると同時にフィルムの巻き止めを解除し、同時にコマ数計を1コマ動かすようになっている。プラスチックボディの採用とスプロケットがアパーチャーに設置されている。
サモカ35は1953年にサモカ35Ⅱになってアクセサリーシューが付き、1955年にはサモカ35Ⅲとなってヘリコイドが直進ヘリコイドに変わり、前面の意匠が少し変わった。
1955年には35mm二眼レフのサモカフレックス35登場。シャッターがセイコーシャラビットに変わり、ヘリコイドの距離調節のままセルフコッキングを達成した。
同じ1955年軍幹部の形状を変え、セルフコッキングとなったサモカ35Ⅴが登場。1956年にはサモカ35Ⅴと同じボディと軍艦部に連動距離計を組み込んで登場した。

[掲載文献]
クラシックカメラ倶楽部 P52
季刊クラシックカメラ14 ミノルタロッコール伝説 P90
中古カメラの逆襲 P221
写して楽しむクラシックカメラ P132