2019/09/12

トリップ35 1968年

海外市場でニーズが高かった35mmフルサイズEEカメラ「ペンEES」をベースにフルサイズ化したカメラであり、コンパクトカメラのはしりのカメラである。
1967年11月アメリカで発売されて好評を得た後、1968年6月から国内発売された。日本での評判もよく、その年の通産省グッドデザイン・Gマークを受賞している。
完全プログラムEEで、フラッシュ時だけ手動で絞りが設定できる。
ファインダーは内部の光路が2つに分かれていて、ファインダー視野と同時に、レンズ鏡胴のゾーンフォーカスマークとオート/絞り数値の切替リングが直接見える。
ペンEEのプログラムEEがそのまま受け継がれている。

形式:35mmEEカメラ(マニュアル可)
フィルム:135 画面サイズ:24×36mm
レンズ:Dズイコー40mm F2.8(3群4枚構成)
シャッター:オリンパスシャッター(ビハインド)
自動:プログラムEE(1/30、1/125秒)
手動:1/30秒固定
絞り:F2.8~22 シンクロ:X接点
ファインダー:アルバダ式ブライトフレーム(近接補正マーク付)
ピント調整:手動、前玉回転式ゾーンフォーカス
露出計:セレン光電池式
巻上げ:リアワインディング・セルフコッキング、二重露出不可
ボディ:ダイキャスト
大きさ・重さ:119×72×57mm、435g
発売時価格:13,500円

累計1,000万台以上出荷されたロングセラーとなった。

[掲載文献]
写して楽しむクラシックカメラ Part1 P93
季刊クラシックカメラ12 「オリンパス」 P40
マニュアルカメラ全集 P105

[修理マニュアル]
レンズシャッター・カメラ修理教室 P186