2019/09/12

35SP 1969年

オリンパスが1959年10月にオリンパスペンを出す。ペンは当時はまれにみる小型・軽量という特色により、好評を博し、その後のハーフ判ブームをつくった。ところが、1966年にローライ35がデビューして以来、35mmフルサイズで小型・軽量化したいわゆるコンパクトカメラが人気を呼び始めた。オリンパスはまず比較的簡単なトリップ35を出し、1969年により高級な35SPを出した。

形式:35mm判レンズシャッターEE距離計連動コンパクトカメラ
レンズ:Gズイコー 42mm F1.7、レンズ固定式 5群7枚構成
シャッター:セイコーFLA#00電子式レンズシャッター、B、1~1/500秒、
セルフタイマー付き
露出モード:マニュアル、プログラムEE
測光方式:外光測光、CdS
焦点調節:マニュアル
シンクロ接点:X接点
巻上げ:レバー一回式、分割巻上げ不可
巻き戻し:クランク式
大きさ・重さ:131.5×81×62mm、600g
発売時価格:23,000円(ケース付き)

スポット測光機構付で、スイッチの切り替えで平均測光も可能。AE方式はプログラム式AEだが、これを解除して手動で使うことも可能であり、その場合でも全面測光あるいはスポット測光のどちらの方式でも適正露出を求めることができる。

[掲載文献]
ニューフェース診断室、オリンパスの軌跡 P79
20世紀☆カメラ1950~2000 P37