2019/09/12

35EC(エレコン) 1969年

「エレコン」の愛称で売り出されたコンパクトAEカメラ。1971年EC2が発売、電池の電圧が下がるとレリーズがロックされる機構が付いた。(日本の歴史的カメラに選定された)その他のスペックは同じ。ECとはEEのEとコンパクトのCからとったもの。

ファインダー:アルバダ式、倍率0.67倍
レンズ:ズイコー42mm F2.8、4群5枚構成、後方絞りの特殊型
シャッター:セイコーESF、プログラム式EE電子シャッター B、4秒~1/800秒
セルフタイマーなし
ピントあわせ:目測式、目盛はレンズ鏡胴に刻まれ、4箇所にクリック入り。
露出:外光測光式、CdS露出計 自動プログラム
電源:HM-N 2個
大きさ・重さ:113×71×50mm、416g
価格:18,500円 ケース 1,300円

オリンパスとセイコーが共同で開発した新プログラム電子シャッターを搭載し、日中の露出だけでなく、専用の外付けストロボでオートフラッシュマチック機構が作動する。
フィルムの走行方向は普通と逆になっている。巻き上げスプールはイージーローディング式。巻き上げ方法はペン系統と同じでリアワインディング式のギア回転で行う。

大胆な電子化を導入し手塚治虫にイメージキャラクターのイラストを依頼し、「エレコン」の愛称で親しまれた。

[掲載文献]
ニューフェース診断室、オリンパスの軌跡 P86
季刊クラシックカメラ №12 「小さな巨人オリンパス」 P41
往年のオリンパスカメラ図鑑 P183