2019/09/24

レチナⅡa (モデル016) 1951~1954年


(カウンター不良)

スプリングカメラのコダックレチナには、1934年に発売されたオリジナルの八角形のダイキャストのまま、20年間発展していったタイプと、1954年以降のボディを曲面に変更し、巻き取りレバーを底面に移動したモデルの二つある。
レチナに連動距離計が採用されたのは1936年(レチナⅡ型(122))で、最初のレチナから2年後である。このモデルは製造期間が9ヶ月で4,600台がヨーロッパ限定で発売され、現在見る機会が少ないモデルである。
Ⅱa型は(016)、1951年Ⅰa型(015)と同時に発売された、Ⅰa型に連動距離計を組み込んだタイプ。製造台数19万台。
形式:連動距離計付スプリングカメラ使用フィルム:135 画面サイズ24×36mm
ファインダー:二重像合致式一眼式連動距離計、倍率0.7倍
レンズ:クセノン50mm F2 ピント調節:ヘリコイド、最短撮影距離95cm
シャッター:シンクロコンパー B、1~1/500秒 シンクロ:M、X切替
巻上げ:レバー巻上げ、セルフコッキング カウンター:逆算式
寸法・重さ:122×83×43mm、575g

[掲載文献]
使うスプリングカメラ P72
写して楽しむクラシックカメラ Part2 P34
世界ヴィンテージ・カメラ大全 P54
写真工業 2007年9月号(Vol65 №701) P32
カメラスタイル№24 P70
クラシックカメラ便利帳 P149
中古カメラウイルス図鑑 P50