2019/09/25

C35 (ジャーニーコニカ) 1968年


レンズキャップ、ケース付き(メーター不良)

1966年のローライ35の影響を受けて、1968年、「ジャーニーコニカ」の愛称で売り出された。標準的な諸元を持ったカメラとしてコンパクト化に成功した小型レンズシャッター式カメラ。
ローライ35は小型化のために無理をして使いづらいが、C35はそれまでのカメラをそのまま小型化した安心して使えるカメラであったことが成功につながった。

レンズ:ヘキサノン 38mm F2.8 短焦点にしてバックフォーカスを縮小。
焦点調節:一眼式距離計連動フォーカシング
シャッター:コパルBマット、1/30~1/650秒、セルフタイマー付き
露出:プログラム式CdS・AE。 AE方式はメーター針押さえによるもの。
絞り兼用の2枚羽根によるプログラム式をビハインドにした方式。
巻き上げ:レバー巻上げ、セルフコッキング
大きさ・重さ:112×70×51mm、370g
発売時の価格:14,700円

市場に好影響を与え、この後大口径レンズの機種も含め、小型軽量化へと進む。
この動きが小型・軽量をメリットとしてきた、ハーフサイズ・カメラの衰退につながっていく。この時分から、35mm中級カメラと呼ばれていた35mmレンズシャッター・カメラがコンパクトカメラと呼ばれるように変わっていった。

[掲載文献]
カメラの歴史散歩道 P52、353 クラシックカメラの世界 P103
コニカカメラの50年 P61 かわいいカメラに首ったけ P94(分解記事あり)