2019/09/25
C35 フラッシュマチック 1971年
形式:35mmレンズシャッター式EEカメラ
ファィンダー:一眼式距離計連動、採光窓式ブライトフレーム 0.46倍
レンズ:ヘキサノン 38mm F2.8(3群4枚構成)
焦点調節:一眼式距離計連動フォーカシング
シャッター:コパルBマット、特殊プログラム自動シャッター
1/30~1/650秒無段階変速、セルフタイマー付き
露出:プログラム式CdS・AE。 AE方式はメーター針押さえによるもの。
絞り兼用の2枚羽根によるプログラム式をビハインドにした方式。
マニュアルなし
巻き上げ:レバー巻上げ、セルフコッキング
大きさ・重さ:115×75×52 mm、363 g
発売時の価格:23,500円(14,700円)
輸出用のモデルはC35オートマチックを名乗っていた。
オリジナルのC35は、シンクロ撮影時にはボタンを押してガイドナンバを設定し、距離リングと絞りが連動するようにする必要があったが、これを改良して、アクセサリーシューの基部にノッチがあり、発光器が差し込まれると自動的にフラッシュマチックがセットされるようになった。
発売数は、オリジナル型が62万台超、改良型のフラッシュマチックは約90万台を達成した。実質2機種は同じだと考えると、C35はコニカ初のミリオンセラーカメラとなった。
この成果を収めたのは、小型化、軽量化に加え、距離計連動、3群4枚のヘキサノンレンズのシャープさ、プログラム式EEではあるが、シャッター速度は最高速1/650秒まであり、ファインダー内には露出スケールがあって、指針が設定する露出値を教えてくれる、良くできたカメラであったことによる。
当時ペトリカラー35に次ぐ小型軽量のフルサイズカメラであった。
レンズは広角系の38mmで、当時消えつつあった蒸気機関車を撮影するサブカメラとして鉄道ファンがよく使用していた。他のカメラより一歩前でも被写体をフレームに収めることができ重宝された。
[掲載文献]
コニカカメラの50年 P64
ノスタルジックカメラ マクロ図鑑 P88