レンズ:ルミナーアナスチグマート 45mm F3.5 №37718
シャッター:B、1/10~1/300秒 セルフコッキング
ファインダー:一眼式連動距離計
大きさ・重さ:110×67×65mm、485g
価格:12,000円(ケース込)
初代機のPAX35(1952年発売)はバルナックライカをそのまま小さくしたようなレンズシャッターカメラで、世界最小のライカと言われた。萩本欽一の父君の経営していた萩本商店から発売された「スーパーダン35」が前身で、本機の製造元である大和光機造っていた16mm判豆カメラの名前の「ダン」を付けている。
M2は一眼式連動距離計式に進化した。
レンズ交換式ではないが、26mm広角と75mm望遠のコンバージョンレンズが用意されていたが、距離計と連動しないので距離合わせは難しい(鏡胴に換算表が書かれている)。
PAX35はセルフコッキングではないのでシャッターはその都度セットしなければならないが、M2でセルフコッキングになった。
「パックス」はその後多くの後継機を出したが、1960年代半ば頃に姿を消した。
PAX M3 1957年 45mm F2.8(3群3枚構成)、レバー巻き上げ、12,500円(ケース1,000円)
ファインダー窓が大きくなりサイズが110×73×65mmと背が高くなった。
PAX M4 1959年 11,000円(ケース800円)
ブライトフレーム付き一眼式連動距離計付き
その他Pax35のシリーズには、以下のような廉価版カメラが発売されていた。
Pax Jr | 目測、サイズはM4と同じで、大きなファィンダーである。 |
ATLAS35 | 1958年 ブライトフレーム付だが距離計は無い。形はM4そっくり。 |
Pax Ruby | 1958年 連動距離計付、F2.8付9,000円、F3.5付8,000円(何れもケース800円)でM3の廉価版 |
PALMAT | 1961年 |
Tower55 |
[掲載文献]
クラシックカメラの世界 P44
[修理マニュアル]
カメラの改造と修理術 P18