2019/09/23

ニューキヤノネットQL17 1969年


(メーター不良)

QL17は1965年発売。
内部設計に手を加え、EE機構とファインダーの小型化を図った、リニューアルされたキヤノネット。ほとんど新開発といっていいほどの変更が加えられたが、デザインのイメージはそれまでのキヤノネットを踏襲している。
QLはフィルム簡易装填方式で、このQL17と同時発売のQL19に初めて搭載された。両機のボディは全く同じで、装着レンズが違っている。QL17はSE45mmF1.7、QL19はSE45mmF1.9がそれぞれ付けられた。
ニューキヤノネットQL17は、小型軽量のニーズに応えるべく設計を改め、大きさ・重さを軽減した。レンズの焦点距離も45mmから40mmに短くした。

形式:35mmレンズシャッター式距離計連動・シャッタースピード優先式EEカメラ
レンズ:40mm F1.7(4群6枚構成)
シャッター:機械制御式レンズシャッター(コパルSV)、B、1/4~1/500秒、
セルフタイマー付
ファインダー:二重像合致式連動距離計と逆ガリレイ式の一眼式。
ブライトフレーム式パララックス自動補正トリミング・マークファイン
ダー、倍率0.67倍
露出方法:櫛歯制御式シャッタースピード優先式EE、CdS素子
シンクロ:MX(自動切換え式、ドイツ型ソケット)
バッテリー:1.3VのMP型水銀電池×1
大きさ・重さ:120×75×60mm、620g
発売時価格:定価28,400円、現金正価27,000円

[掲載文献]
カメラレビュー クラシックカメラ専科 №31 「キヤノンハンドブック」 P89
季刊クラシックカメラ6 キヤノン P20 きまぐれカメラBOOK P34、42
2000-2001 カメラこだわり読本 P190

[修理マニュアル]
カメラGET14「カメラの改造と修理術」 P90
レンズシャッターカメラ修理教室 P179