
引き蓋なし
ハッセルブラッドの基本にのっとり、独自のアイディアでそれ以上のものを目指した6×6cm判一眼レフ。最初のD型、その普及版のS型、次ぐC型でメカニズム的に再出発し、S2型でプロの信頼を勝ち取った。下降式クイックリターンミラーなどスペック的にハッセルブラッドを凌駕している部分もある。中判でニッコールレンズが使えるというのも魅力であった。フィルムバックは撮影途中でも交換可能、ペンタプリズムも装着できる。
最初のD型は右側のノブがフォーカシング、巻き上げ、シャッター速度設定の3種をまかなう凝ったものであった。
D型はシャッター速度設定を左側ノブに独立させ、シャッター速度の最高速が1/1250秒だったものを1/1000秒にスペックダウンしたのがS型である。
形式:6×6cm判レンズ交換式一眼レフカメラ
マウント:専用バヨネット
装着レンズ:ニッコールP 7.5cm、F2.8 4群5枚構成クセノタール形 №62228
焦点調節:ラックピニオン式
シャッター:布幕縦走りフォーカルプレーン B、1~1/1000秒、X接点1/50秒
ボディ:ステンレス板のプレス成形
大きさ・重さ:135×112×139mm ボディ1060g、マガジン480g、レンズ240g
計1780g
価格:91,000円(セット)
フィルムバックは引き蓋を押し込むことで外れる。本機は引き蓋がないので外せない。