2019/09/26

オートリフレックスT3 1973年


国産初のTTL・AE。シャッター速度優先式AEの宿命だったシャッターストロークの長さなどを解消したモデル。オートリフレックスの完成型。
FTAを改良し、1970年ニューFTAがでる。改良点は、露出計スイッチを背面からシャッター座の周囲に移設し、レリーズ荷重を軽減(850→600g)、ファインダー内にシャッター速度表示などであった。それから3年後、1973年にコニカT3が発売となった。
オートレックスで自動露出を実現したものの、シャッターストロークが長い、レリーズ荷重が大きいという問題は残っていた。T3では、ストローク2mm、荷重300gと一般的カメラ並みになり、使いやすくなった。
T3の特徴に多重露光レバーがあり、画面ズレのない多重露光が簡単にできる。
1974年9月に、アイピースシャッターの設置、ホットシューの装備を施した「コニカニューT3」に引き継がれた。機体上の表示はT3のままで変更はないが、ペンタプリズムの形状がとんがり屋根から頂部が平らに変わっていることで区別できる。

マウント:コニカマウント
測光方式:可変測光TTL・AE
露光制御:マニュアル
シャッター:上下走行金属幕フォーカルプレーン、B、1~1/1000秒
ファインダー:固定式、視野率92%
電池:SR43、MR9水銀電池アダプター各1個
寸法・重さ:150×95×91mm、1015g(50mmF1.4付き)
発売時価格:57mm F1.2付 81,300円
50mm F1.4付66,300円
50mm F1.7付 57,300円

[掲載文献]
コニカカメラの50年 P104
名機を訪ねて P343
国産実用中古カメラ・買い方ガイド100 P103
マニュアルカメラ全集 P50
カメラレビュー・クラシックカメラ専科 №77 P22