2019/10/09

ミニヨンⅡ型 1938年


形式:レンズシャッター式スプリングカメラ
レンズ:トーコー 6cm F3.5 №41533
フォーカシング:前玉回転式
シャッター:セイコーシャリヒトシゃっター T、B、1/25~1/00秒
セルフタイマー付
画面:127判フィルム使用。4×5cm判10枚撮り。
大きさ・重さ:112×76×37mm、370g
価格:58円(ブラックボディ)

「ミニヨン」は愛宕通英氏により設計され、1983年にⅠ型が発売され、当初は自動巻き止め機構が盛り込まれておらず、赤窓式であった。
戦前は「Ⅰ型」と、フィルム巻上げノブに自動巻き止め装置を付けた「Ⅱ型」が主に生産されたが、軍需転換のため少数生産で打ち切られた。戦後は、戦前からのモデル「Ⅱ型」の残留品を集めて、1945年の11月に、その「Ⅱ型」で戦後の生産を再開した。1948年になると「Ⅲ型」が登場。「Ⅲ型」は「Ⅱ型」のレンズ、シャッター違いのモデルで、レンズはシムラー60mm F3.5、シャッターはセイコーシャラビット、T、B、1/25~1/00秒にバージョンアップされた。
ブラックボディとクロームボディがあり、クロームボディのほうが価格が高かった。

フィルム交換は、軍幹部を外して上面から行う。軍艦部をは、正面から見てファインダーの左にあるボタンを右にスライドして上に引くと外れる。巻上げは、はじめに背面の赤窓でスタート点を合わせ、以降軍艦部後部のボタンを一度チェックして、ストップするまで回せば自動巻き止めになる。

[掲載文献]
カメラの歴史散歩道 P141