トプコンは、戦後35mmレンズシャッター式カメラに小型の「ミニヨン35」で参入し、後にレンズ交換式のトプコン35AおよびBの生産を経て、「トプコン35S」(1956年)で大幅に進化した。35Sは1957年にシャッターをセイコーシャMXLに置き換え、多少改良されて35Lになった。
トプコン35Sは、大口径F2を持った距離計連動式35mmレンズシャッター式カメラ。
ファインダーは等倍で、パララックス補正機能付き、アルバダ式ブライトフレーム方式。
大型のファインダー窓が魅力的な、内容の充実したカメラ。
レンズ:トプコール4.4cm、F2(4群6枚構成)
シャッター:セイコーシャMXL B、1～1/500秒
ファインダー:距離計連動式、アルバダ式ブライトフレーム付
一眼式連動ファインダー、パララックス自動補正式
フィルム巻上げ:レバー式
コマ数計:残数式フィルムカウンター(手動設定)
大きさ・重さ:138×80×66mm、715g
発売時価格:33,200円
[掲載文献]
カメラの歴史散歩道 P179 クラシックカメラ倶楽部 P40
写真工業 2007年6月号(Vol65 №698) P50
クラシックカメラ便利帳 P159 中古カメラウイルス図鑑 P106 中古カメラの愉しみ(金属人類学入門) P101 20世紀☆カメラ1950～2000 P14
