2019/10/17
6×7 1969年
6×7というフォーマットを定着させた銘機。1968年フォトキナで発表された。
ペンタックスのロゴから1969年発売の機種である。1989年、1998年と2回モデルチェンジされている。
それまでの「中判カメラは扱いにくい」という考えを一変させたアサヒペンタックス6×7(通称ロクナナ)は1969年に登場した。シャッターには電子制御式のフォーカルプレーンシャッターを採用し、Ⅰ/1000秒という高速シャッタースピードでも高い精度を保っている。また、ミラーが後退しながら跳ね上がる独特のクイックリターンミラー式で、ミラーが上がったときは衝撃吸収装置によりショックを小さくし、カメラブレを防いでいる。
交換レンズ群、各種アクセサリーも充実、プロフェショナル用の実用的中判カメラである。
装着レンズ:SMCタクマー/6×7 150mm f2.8
露出制御:マニュアル 画面サイズ:55×70mm
レンズマウント:専用ダブルバヨネットマウント内爪・外爪
仕様フィルム:120ロールフィルム(10枚撮り)220フィルム(21枚撮り)
ファインダー:ペンタプリズム、ウエストレベルファインダー交換式
ファインダー視野率:ペンタプリズム90%、ウエストレベル100%
露出計:TTL平均測光、CdS受光体使用
シャッター:電子制御式フォーカルプレーンシャッター、B、X、Ⅰ~1/1000秒
セルフタイマー無し
シンクロ接点:FP、X接点
フィルム巻上げ:180°一作動巻上げレバー式
電源:6V銀電池
大きさ・重さ:183×149×91mm、1,290g(電池なし)
発売時の価格:112,500円 (105mm F2.4付 137,500円)
[掲載文献]
名機を訪ねて P273
ペンタックスの全て P65
こだわりのカメラ選び Part1 P172
写真工業 2006年 8月号 Vol64 №688 P52
極上カメラ100 P146
カメラレビュー「一眼レフの歴史とそのメカニズム」 P48
マニュアルカメラ全集 P130
20世紀☆カメラ1950~2000 P37