2019/10/19

チクソモールディング

カメラの外装部品として、軽量で強度的にも十分な特性を持つプラスチックが用いられるようになったが、使い込むうちに表面がツルツルになったり、質感に満足できないというユーザーの声を聞き、高級ラインのカメラには金属外装が採用されるようになった。しかし、昔ながらの真鍮をプレス加工し、メッキをかける方法は生産性が上がらないことから、プラスチックを射出成形するように、マグネシウムを600℃程度に加熱し、金型にインジェクションするチクソモールディングという手法が開発され、今日のデジタルカメラの多くもマグネシウム外装となった。