2019/10/09

Contaflex Super BC 1967~1970年


(レンズ不良)

当時のフォーカルプレーン・シャッターの開発は難事業であった。ミラーや絞りとの連動に苦心していた。そこで各メーカーは安価な一眼レフを考え、シャッター・メーカーの出来合いのシャッターを組み込むことにした。シャッター・メーカーがクィックリターンや自動絞り、さらにTTLやAEを完成したとき、フォーカルプレーン・シャッターは安く、高性能になっていた。
「コンタフレックス」は通産13タイプを数えるドル箱カメラに成長し、来るべき主力機種「コンタレックス」の開発費用を稼ぎ出した。最後まで、クイックリターンにはならなかった。レンズシャッター式一眼レフは、シャッター・メーカーの力によるところが大きい。
レンズシャッター式一眼レフは1970年代初頭に姿を消した。
この型は最終型の一つ前の型で、初めてTTL露出計を内蔵した。

形式:セレン露出計内蔵のレンズシャッター式AE一眼レフ
35mm判レンズシャッター式一眼レフカメラ 画面サイズ 24×36mm
レンズ:テッサー 50mm、F2.8 後群固定の前群交換式
交換レンズ:35mm、85mm、115mmがラインアップされていた。
シャッター:シンクロコンパーX
巻き上げ:レバー巻上げ、セルフコッキング
大きさ・重さ:134×88×81mm、820g

[掲載文献]
カメラレビュー・クラシックカメラ専科 №68 P36
カメラレビュー・クラシックカメラ専科 №82 P36、42
マニュアルカメラ全集 P44
世界ヴィンテージ・カメラ大全 P47
完カタ!!中古カメラ5「今すぐ買える中古カメラ完全カタログ5」 P35