2019/10/09

Contessa 35 (523/24) 後期型 1953年


戦後のツァイスイコンの35mmフォールディングカメラの最高機種として登場。「伯爵夫人」という名前通り美しいカメラ。

形式:蛇腹折りたたみ式35mm判レンズシャッター式カメラ
画面サイズ:24×36mm
レンズ:テッサー45mm F2.8 ツァイスオプトン
距離調節:ドレーカイル式一眼距離計が連動する。基線長40mm、前玉回転
シャッター:シンクロコンパー、 B、1~1/500
(初期型はコンパーラビットを装備していた)
露出計:セレン式単独露出計内蔵、高低二段切替式
フィルム装填:裏蓋開閉式
フィルム巻上げ:底面の大型ノブによる。セルフコッキングにはなっていない。
フィルム巻き戻し:底面の大型ノブによる
大きさ・重さ:120×83×50mm(撮影時奥行き100mm)、610g

戦後のツァイス・イコンを代表する傑作35mmレンズシャッター式カメラ。
ファインダーはコンタックスと同様ファインダーブロックがガラスで埋められていて、通常の距離計のような空気中のハーフミラーや回転ミラーは無く、いつまでもクリアーな二重像を見ることができる。
ツァイスイコンの35mmフォールディングカメラには機能別に3種類あり、いずれも共通のダイキャストボディとカメラ幅を小さくして最初の1コマ目でストップする新しい巻き取りシステムを採用。最初に出たのが3機種の中で最もプリミティブなイコンタ35(522/24)で、1949年発売。続いてコンテッサ35は1950年ドレーカイル式連動距離計と露出計を内蔵した。コンテッサ35には1950~1953年の初期型はコンパーラビット、1953~1955年の後期型はシンクロコンパーを搭載した2機種がある。
1952年には単独距離計付きのコンティナ(524/24)が登場した。

[掲載文献]
写して楽しむクラシックカメラ Part3 P72
スプリングカメラで行こう P56
こだわりのカメラ選び Part2 P84
使うスプリングカメラ P77
写真工業 2006年7月号(Vol64 №687) P36
写真工業 2007年9月号(Vol65 №701) P38
カメラの歴史散歩道 P125、194
クラシックカメラの世界 P78
クラシックカメラ倶楽部 P29
ノスタルジックカメラ・マクロ図鑑 Part1 P100
カメラレビュー・クラシックカメラ専科 20世紀世界のカメラ50選 №66 P56
世界ヴィンテージ・カメラ大全 P46
季刊クラシックカメラ12 オリンパス P101
クラシックカメラ便利帳 P152
20世紀☆カメラ1950~2000 P6
中古カメラ大集合 P43