2019/10/09

Contina 1952年以降


1952年に発売されたスプリング形式の「コンチナ」の流れを汲む固定鏡胴形式のレンズシャッター・カメラ。
コンチナは、ツァイスイコンが1952年に発売した単独距離計付の中級35mmフォールディングカメラで、1949年に発売された透視ファインダーだけの「イコンタ35」、1950年に発売されたドレーカイル式連動距離計と単独露出計を内蔵した「コンテッサ」と、ボディと巻き取り機構を共通にするシリーズカメラであった。「イコンタ35」は1949年から1953年まで、「コンテッサ」は1950年から1955年まで、「コンチナ」は1952年から1955年まで生産されたが、「コンテッサ」と「コンチナ」の後継機は普通のリジッドマウントのカメラに変わっている。
比較的高価で贅沢なカメラだった「コンテッサ」が発売された3年後にスペックダウンされた単独距離計の「コンチナ」が登場した。名前も伯爵夫人のコンテッサに対して、伯爵令嬢を意味するコンチナになっている。いわゆる「プアマンズ・コンテッサ」である。

レンズ:ノビカー-アナスチグマット 45㎜ F2.8
距離調節:前玉回転、目測式
シャッター:プロンターSVS B、1~1/300秒
大きさ・重さ:127×77.5×62mm 460g

[掲載文献]
写して楽しむクラシックカメラ Part2 P70
クラシックカメラ便利帳 P203