ニコレックスF 1962年 (№406577)
ニコンFの普及機としてのレンズシャッター式「ニコレックス」はF用のレンズやアクセサリーを使える、レンズ交換可能なフォーカルプレーン・シャッター機として登場した。
レンズマウントはFマウント、ミラーはクイックリターン式、コパルがマミヤなどのカメラメーカーと共同開発した縦走り式フォーカルプレーンシャッターのコパルスクウェアⅠ型を搭載している。このシャッターは先幕/後幕各2枚と、現在の縦走り式シャッターと比べると幕の枚数が少なく、幕の収納スペースを確保する必要性からボディ肩が大きくなっている。
形式:35mmフォーカルプレーン式一眼レフ
ファインダー:ペンタプリズム固定、スプリットイメージ式
シャッター:コパルスクウェア、縦走り金属膜フォーカルプレーン・シャッター
B、1～1/1000秒、ラルフタイマー付き
シンクロ接点:M、X接点
フィルム巻上げ:レバー巻上げ
フィルム巻き戻し:クランク
大きさ・重さ:147×102×96mm、1150g (50mmf1.4付き)
発売時価格:50mm F1.4付 49,300円
50mm F2付 32,000円
この機種がニコレックスの最後となった。
[リコーシングレックスについて]
ニコンの下請けでニコレックスFを製造していたマミヤからリコーに輸出用にと話があり、型やレンズごと全て買い取って製造販売した。リコーシングレックスはニコレックスFそのものである。[掲載文献]
CAPA ニコン一眼レフのすべて P81
ノスタルジックカメラ・マクロ図鑑 Part2 P12
こだわりのカメラ選び Part2 P144
写真工業 2006年 1月号(Vol64 №681) P58
日本のカメラ P105
中古カメラウイルス図鑑 P16
あれも欲しいこれも欲しい P133
