2019/10/09
IC-1 オート 1973年
形式:レンズ交換式、フォーカルプレンシャッター式35mm一眼レフ
ファインダー:アイレベル固定式
レンズ:全群交換式、装着標準レンズHIトプコール 50mm F2 №40866
マウント:UVバヨネットマウント
シャッター:布幕横走りフォーカルプレンシャッター式、B、1~1/500秒。セルフ無し
露出計:TT開放平均測光、シャッター速度優先、測光素子CdS
フィルム給送:レバー巻上げ、クランク巻き戻し
カウンター:自動復元式
電源:
大きさ・重さ:142×92×61mm、652g(標準レンズ付796g)
発売時価格:43,500円 ケース2,300円
マウントは、UVバヨネットマウントでレンズシャッター機の「ユニレックス」等と同じであるが、マウント内径が広げられたため、HIレンズの後玉の大きいものは旧UVマウントに装着できないものがある。レンズ交換の際は、絞り目盛環の先にバヨネットマウントがあり、レンズの焦点深度目盛環の下側にあるレバーを押し込みながら左に回すと外れる。
レンズの開放F値は手動でセットする。
「ユニレックス」等のレンズシャッター機の流れの中にある機種であったが、精工舎がシャッターの生産を止めた為、供給を受けられなくなり、フォーカルプレンシャッターになったもの。本来ならコパルスクウェアにするところであろうが、スペースの関係で収められず、自社製の布幕横走りフォーカルプレンシャッターを装着した。
TTL測光方式は、ミラーメーター式ではなく、接眼部にCdS素子を配置した測光で、開放・平均測光となっている。電子制御式ではあるがレンズシャッター機のレンズマウント方式を受け付いているため、レンズとの連絡の制限からシャッター速度優先AEのみとなっている。
ボディの大きさは「ユニレックス」とほぼ同じで、「ペンタックスSP」に近いサイズで小型である。
本機のあと
1975年 ニューIC-1
1977年 RE-200
1978年 RE-300
と続いたが、他社との競合で販売業績が伸びず、民生用のカメラから退いた。
[掲載文献]
入門 金属カメラオールガイド P61