2019/10/08

LC-Wide 2011年


(中国製)

レンズ:MINIGON 1 17mm F4.5
FF/S・HFの切り替え付
40cmまでの接写可能
電池:SR44又はLR44 3個
大きさ・重さ:108×68×44mm 220g
価格:38,850円(ロモジャパン)
LC-Aはレンズカバーが上下に開閉するが、LC-Wは左右に開閉する。


LOMO LC-A コシナCX-2
コシノン35mm F2.8付
電子プログラムシャッター 2~1/500秒
32,000円

LC-AはコシナCX-2を手本にロシアのロモ社が開発したコンパクトカメラで1983年に発売開始。
プロトタイプは1982年にリリース、1983年からLC-Aが発売され、1987年からデザインを変更したLC-M(わずか1,000台で生産終了)が発売されている。
LC-AはLomo Compact Automatの略。
シリーズの総生産数は多すぎて不明。
日本にも1995年より輸入され爆発的な人気を呼ぶ。
デザインの特徴は、レンズとファインダーのカバーが、レンズ下のレバーを横にスライドすることでレンズカバーが上下に分割して開き、同時にファインダーカバーが下方向にスライドする。
ロモジャパンの正規品を購入すると「ロモ蔵」の愛称を持つキャラクターが付いている。

1991年にソビエト連邦が崩壊してLC-Aの製造もストップ。しかし、ロモグラフィクソサイエティのプレジデントであるマティアスとウォルフガング(ウィーンの大学生)が無血革命に成功したチェコ共和国でLC-Aに出会い、スナップ写真などを撮った結果、その写りのトンネルエフェクト、ピンポケ具合や現像のクロスプロセス効果などに写真アートの可能性を見出し1992年にロモグラフィクソサイエティを設立、彼らの努力により再生産されることになる。この時「重要なのはカメラを売ることではなく、LC-Aを使う人である。」として1997年からファインダーのカバーに人の顔、通称「ロモボーイ」をプリントすることになった。しかし後継者が無いことから2005年にロシアでの生産が完全にストップ。
2006年からは中国のコリブリ社で「LOMO LC-A+」が誕生する(31,500円)。レンズは中国製とロシア製の2通りがある。

LC-Aの仕様
レンズ:ミニター 1 32mm F2.8 最短撮影距離0.8m
シャッター:オートモード時2~1/500秒 マニュアル時1/60固定
大きさ・重さ:107×68×43.5mm 250g
電池:SR44又はLR44 3個

日本へは、1995年に日本向けLOMO LC-Aのウェブ販売がスタート。1996~7年に最初のロモブームが来る。2000年にロモグラフィージャパン誕生。

[掲載文献]
ロシア製カメラ&中国製カメラの攻略ガイド P7
ハラショー ロシア&旧ソビエトカメラの世界 P2