2019/10/17

ME 1976年


(ブラックボディ ダイヤル データME付

シャッターダイヤル無のAE専用機。
フルメカニカル機のMXに対し、MEはシャッタースピードダイヤルを省き、絞り優先AE専用モデルとして発売された。露出決定のメカニズムには、当時最先端であったLSIが採用され、回路をペンタプリズム上面とミラーボックスにコンパクトに集約。受光素子にはMXと同様GPDを使用。ファインダー内にはシャッタースピードが16個のLEDで表示される。
MEは後のMシリーズのスタンダードとなり、後継機に受け継がれている。

露出方式: 絞り優先AE TTL中央重点全面測光
ファインダー:ペンタプリズム固定、視野率92%、倍率0.95倍
シャッター:電子式メタル縦走行フォーカルプレーン、セイコーMFC-E
オート B、8~1/1000秒、マニュアル B、1/100秒
シンクロ:FP、X
マウント:Kマウントによるバヨネット式
焦点調節:マニュアルフォーカス
巻上げ:レバー式(巻上げ角135度)/巻き戻し クランク式
バッテリー:1.5V銀電池G-13×2
大きさ・重さ:131×82.5×59.5mm、460g(ボディのみ)
131×82.5×59mm、527g(ボディのみ、ダイヤル データME付)
発売当時の価格:50,000円(ボディのみ) (50mm F1.4付 79,400円)
(50mm F1.7付 69,500円)
(40mm F2.8付 67,000円)
1972年のオリンパスM-1(‘73よりOM-1と改名)から始まった一眼レフの小型・軽量化競争に勝利したカメラがMX、一ヵ月後に発売のMEだった。以後AF機に交代する'80年代中盤まで、各社は小型+高機能化を競うようになる。

[掲載文献]
往年のペンタックスカメラ図鑑 P92
ペンタックスの全て P102
カメラレビュー「一眼レフの歴史とそのメカニズム」 P46
2000-2001 カメラこだわり読本 P67
マニュアルカメラ全集 P23
こだわりカメラのスナップ流儀 P64