2019/10/07
Rollei35 1966~1975年
発売当時世界一小さい35mm判フルサイズカメラであった。
1966年秋のフォトキナに登場。1954年にライカM3が登場したとき以来の大きな話題になった。オリンパスペンより小さなボディでフルサイズ、絞り・シャッター速度に連動する。今後のカメラ方向性を示す高級コンパクトカメラとして注目された。
従来のレンズ周りにメカニズムがあるシャッターを、駆動部分をボディ内部に置く平面展開型に展開したことで小型化が可能になった。
小型化するため、左手巻上げ、右手底部のクランクで巻き戻し、アクセサリーシューが底部にあるなど無理なデザインが見られる。
ローライ35シリーズは、1969年に、価格を抑えた単独露出計付きの「ローライ35B」を出している。
形式:35mm判レンズシャッター式カメラ 画面サイズ 24×36mm
巻き上げ:レバー巻上げ、セルフコッキング
レンズ:テッサー40㎜ F3.5 3群4枚構成 沈胴式 絞り:F3.5~22
距離調節:目測、前玉回転、最短撮影距離 0.9m
ファインダー:0.75倍、アルバダ式
シャッター:ローライデッケル平面展開シャッター、B、1/2~1/500
露出計:CdS方式ゴッセン露出計、指針合致式、
フィルム感度・シャッター速度・絞りに連動
シンクロ:ホットシュー、X節点のみ
ボディ:ダイキャスト
寸法・重量:98×68×42mm、372g
「大きいことはいいことだ」「小さい→安い→低級」というイメージに、水を浴びせた。
[掲載文献]
きまぐれカメラBOOK P34
カメラの歴史散歩道 P52、340
クラシックカメラの世界 P102
クラシックカメラ倶楽部 P52
銀塩カメラ至上主義 P422
写真工業 2007年9月号(Vol65 №701) P54
写真工業 2008年10月号(Vol66 №714) 「写して楽しむクラシックカメラ」 P83
写真工業 2008年11月号(Vol66 №715) 「沈胴カメラの研究」 P48
ノスタルジックカメラ・マクロ図鑑 Part1 P108
こだわりのカメラ選び Part2 P88
カメラレビュー・クラシックカメラ専科 20世紀世界のカメラ50選 №66 P37
世界ヴィンテージ・カメラ大全 P 77
極上カメラ100 P182
20世紀☆カメラ1950~2000 P34
中古カメラ大集合 P235