2019/10/07
ROLLEIFLEX AutoMat typeⅣ 1937年
1950年代の二眼レフブームの祖。6×6判二眼レフの王者
フィルム:120 画面サイズ56×56mm
撮影レンズ:シュナイダー製クセナー7.5cm F3.5 ゴム製フード付
コーティングなし (レンズ№1873640)
ビューレンズ:ハイドスコープ75mm、F2.8
距離調節:前板繰り出し式
シャッター:コンパーラビット B、1~1/500秒
フィルム巻上げ:クランク巻上げ、オートマット
ボディ:ダイキャスト
寸法・重さ:95×141×94mm、965g
このモデルでローライ二眼レフのスタイルと基本的な機能が完成したとされる。
フィルム・リーダーを2本のローラーを通すことで裏紙とフィルムの厚さを感知する装置によって、クランクを巻き上げると自動的に1コマ目がセットされる。これが「オートマット」である。 この装置によって、二重露光が完全に防止できた。
シャッターと絞りのダイヤルは、ビューレンズと撮影レンズの間に置かれている。このデザインがその後のモデルに踏襲されている。
戦前から生産されていたためバリエーションが4タイプある。
タイプⅠ:シャッターボタンにカバーがない。
タイプⅡ:シャッターボタンにカバーが付く。
タイプⅢ:ビューレンズにもバヨネットが付く。それまであったハイドスコープの文字が消える。
タイプⅣ:戦後のもので、テッサーの供給が東西の分断で困難になり、シュナイダー社のクセナーが採用されている。
[掲載文献]
魅力再発見・二眼レフ P66
カメラレビュー・クラシックカメラ専科 20世紀世界のカメラ50選 №66 P35
季刊クラシックカメラ5 P58
写真工業 2006年2月号(Vol64 №682) P81
神立尚紀 図解・カメラの歴史 P65