2019/10/11
Vitessa L 1954年
35mm判レンズシャッター式スプリングカメラ 画面サイズ 24×36mm
巻き上げ:プランジャーを押し下げることで巻上げ、セルフコッキング
レンズ:ウルトロン50mm F2
ファインダー・距離調節:逆ガリレイ式透視式、一眼二重像合致式連動距離計
パララックス自動補正
シャッター:シンクロコンパー、B、1~1/500
露出計: 単独露出計内蔵
カメラ本体:ダイキャスト、裏蓋:鉄板メッキ
寸法・重さ:136×82×43mm(レンズ収納時)、695g(ビテッサ)
発売当時の価格:66,000円(ビテッサ)
前蓋は観音開き。シャッターボタンを押すと、スプリングの力で前蓋が開き、レンズ部が前進して撮影状態になる。このとき、ボディーの左側上面からプランジャーが飛び出す。
撮影後このプランジャーを押し込むと巻上げと、シャッターがセットされる。
1950年発売のオリジナルモデルはアクセサリーシューが無い。
ビテッサは、フランス語のヴィテスvitesseつまりスピードからの名前だから、速写性中心のコンセプトのカメラである。
独特の機構、メカニズムに懲りすぎて、圧倒的に簡便で、実用的な下位機種の「ビトー」に人気が集中し、同社は斜陽を迎える一因になっていった。
[掲載文献]
カメラの歴史散歩道 P128
クラシックカメラの世界 P78
クラシックカメラ倶楽部 P44
使うスプリングカメラ P75、92
写して楽しむクラシックカメラ Part3 P90
スプリングカメラで行こう P62
マニュアルカメラ全集 P90
写真工業 2007年9月号(Vol65 №701) P44
極上カメラ100 P32
世界ヴィンテージ・カメラ大全 P70
2000-2001 カメラこだわり読本 P99
20世紀☆カメラ1950~2000 P12
完カタ!!中古カメラ4「博物館級のお宝カメラ満載!」 P90
中古カメラ大集合 P25